「Arriba!、Abajo!、Al centro!、Adentro!」
ども、最近の乾杯はメキシコ式でやってるhiranoです。トライアンドにインターン生がやってきました。ジェシカというメキシコのフリーの女性グラフィックデザイナーです。スペイン語はもちろん英語、フランス語まで話せる彼女は日本語はNG!!!なので、社内は現在、楽天やユニクロみたいに公用語が英語になっています(笑)インターン期間は3月末まで!まだまだ、始まったばかりです。
▲ジェシカのメキシコでの仕事の一部
そもそも、なんで日本の都心から”ちょっと”離れた相模原の会社にメキシコから、グラフィックデザイナーのインターン生が来ているのかと言いますと、2013年の6月に「NPO法人アイセック・ジャパン(http://www.aiesec.jp)」から1本の電話がかかってきました。
アイセック・ジャパンとは、113の国と地域で活動する世界最大級の学生組織アイセックの日本支部として、海外インターンシップ事業を運営する学生団体です。小泉純一郎さんもメンバーだったとか、なかったとか。世界的には歴史ある組織だそうです。
そんな団体に所属している慶応大学の学生から「ホームページを見たのですが、是非、トライアンドさんで、インターン生を向かい入れてみませんか?1度、お話をさせてください!」との打診が!面白そうだったので、お会いして、社内で検討した結果、インターン生を向かい入れることを決定しました。
それから、半年間かけて、インターン期間中のプログラムを考え、アイセックメンバー立ち会いのもとSkypeを使って10人くらいと面談をし、
入国管理局に提出する書類を準備し、1月初旬にジェシカが来日しました。3月までのインターンシップでは、以下の3つの柱で進みます!
==============================
(1) DESIGN: designing and creating activities on the daily basis.
日々の業務のアシスタントや制作を通して、日本のクリエイターの現場を体験してもらいます!
(2) IDEA & INSPIRATION: developing new service for the visitors.
外国人旅行者向けの新しいサービスを考えてもらいます!
(3) BUSINESS: meeting with the designers and CEOs from outside the company.
トライアンド以外の人と交流ができる機会を作って、幅広く日本のことを知ってもらいます!
==============================
(1)については、初日からフルスロットル。某コンペのロゴマークを制作してもらったのですが、ターゲットが外国人だったのもあり、言うことなし!流石、メキシコのグラフィックデザイナーといった感じでした。もし、受注できたら、一緒に関わってもらおうと考えています。どうか勝てますように!
(2)については、フェーズを前半と後半に分けました。前半ではとにかく日本の旅行者になってもらって、フィールドワークを通して、日本を楽しんでもらいます。予定しているフィールドワークは、京都旅行や相撲観戦など王道なものから、商品サンプル制作や富士Qハイランド体験みたいな変わったものまで。それぞれのフィールドワークの後、最もジェシカの心が動いた瞬間を記事にしてもらって、後半の制作フェーズに活かすスケジュールです。今からどんなサービスが生まれるのか非常に楽しみです!
彼女が書く記事はこの「さんにんごと」ブログにアップされますので興味ある方はどうぞ御覧ください!
(3)については、相模原で地域密着型で活動している利点を活かして、市内で海外と取引している社長さんとご飯を一緒に食べたり、多摩美の同級生で英語が話せるデザイナーとご飯を食べたりを考えています、簡単に言うと、「飲みニケーション」ですね!
あ、早稲田のカメラマンさん、SONYのマーケッターさん、日立のデザイナーさん、千葉の作家さん。突然、電話するかもしれないので、その時はよろしくお願いしますmm。色んな起業家やデザイナー、できるだけ多くの日本人と会って沢山の知見を持って帰ってもらいたいです。
Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
▲ジェシカが来日した初日のウェルカムパーティーの様子
go to mt.fuji #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
▲富士山と富士急ランドに向かった車内の様子
とまあ、そんな感じで始まった「インターン プロジェクト」日常会話は、中学生英語でもコミニュケーションが成り立ちますが、デザインの修正を支持する単語が全然わからない&通じない!ビジネス英会話ならぬ、デザイン英会話。「そこの空間もっと広げて!」と具体的なものから、「もっとカッコよく!」みたいな感情的なものまで、まだまだ共通認識を合わすには時間と場数が必要そうです。
そもそも、彼女自身、日本語が読めるわけではないので、例えるなら、日本人がタイ語でデザインをするようなもの。どこで折り返して良いのか?どこまでが意味の区切りなのか?英語で制作して、後で日本語に置き換える「村上春樹方式」を取った方が良い気もしますが、じゃあ縦組みの場合どうするのかなど?日々、トライアンドエラーを繰り返しています。
ジェシカが来日して1週間。たった1週間だけでも色んなことを学んだり、たくさんの英単語を覚えました。そりゃ海外に住んだら、あっというまに英語を覚えるわ!って、身を持って知りました。留学したいなって思っても、どうしても手放せない仕事があったり、ワーホリに出ても戻ってきた時どうするの?みたいなことがある中で、日本で仕事を続けながら、語学留学する方法の1つはこういったことなのかもしれません。そして、このインターンを通して、ジェシカがトライアンドに「英語でのコミニュケーション方法」と「海外のグラフィックデザインの力」を授けてくれそうです。
そうそう、ジェシカが笑っているのを見て、改めて思ったのですが、冗談を言った時に、同時に笑えるって凄いことなんですよね!本来の意味を理解した上で、そこに違った意図を汲み取った上で初めて成り立つ高度なコミニュケーションなので。そんなことを10年前に名古屋で開催された世界グラフィックデザイン会議の時に、講演してたなってのを思い出しました。
(hirano)