こんにちは。先日ついに三十路を迎えましたkusuです。
「30歳になって何か変わったか?」と言われると、変わっていくのは周りばかり。結婚や、出産する人まで出てきて、僕はというと特に何も変わらずといったところです。
先日、弊社に新しい設備が投入されました。Canon EOS 5D Mark3、ハイエンドな一眼デジカメです。それからというもの、僕はガッツリ写真にハマってしまいました。どこに行くにも持っていっています。やりはじめると、まぁ奥が深い深い(深いから敬遠してたんですが)。そしてもんのすごく楽しい。大学で写真の授業はあったのですが、当時は全然興味がなく、適当に流してた自分を殴ってやりたい!
僕は「作品」として写真を撮るというよりは、「日々の思い出やイベントを良い写真で残す」事を目的にしてます。なんか、思い出も3割増くらいに美化されていいんですよね〜。そういう用途としても、一眼デジカメはとても価値があるなぁと思う今日このごろです。
で、今回は、ちょっと前の僕のような「興味あるけど底が見えないくらい奥が深すぎて知識とかなんかいろいろ勉強するほどではないんだよなぁ。iPhone気楽だし結構きれいに撮れるし」という方に「こんなに簡単なんだよ!しかもクオリティ段違いだよ!」と訴えたく、ペンを取った次第です。まちがっても、写真を趣味にしている人がもっと上手になれる記事では決してありません!
「いい感じの写真」を撮るために必要なもの、それは…
「シャッタースピード」「ISO感度」「F値(絞り)」基本はこれだけ(たぶん)!!
順番に説明していきます。
■シャッタースピード
シャッタースピードはその名の通り、シャッターを開いている時間の事です。この辺はなんとなくみなさんも分かると思います。僕もなんとなく知ってました。シャッタースピードが遅いと、動くものはブレますし、夜の星空などを撮る時以外はなるべく短いシャッタースピードで撮影したいところ。自然に動いている人を撮るとき、体感だと1/250(単位:秒)くらいあると被写体がブレないかなーと思いました。手ブレの限界は1/50くらい(上手な人はそんな事ないと思いますが)。
速いシャッタースピードをく保ったまま露出(写真の明るさ)を維持するために「ISO感度」と「F値」をいじることになります。
■ISO感度
ISO感度とはデジタルカメラが光をとらえる能力を表す値です。数値が大きいほど明るく写真が撮れます。つまり、ISOを上げればシャッタースピードを維持したまま露出を確保できます。しかしISOは、数値を上げすぎると画像にノイズがのってしまうという弊害があるので注意が必要です。
▲シャッタースピード1/50で撮れる明るさの写真も、ISOを12800まで上げれば1/1600で撮影しても露出はほぼ同じ。しかし、ISOを上げた方はノイズが目立ちます。
■F値(絞り)
F値とは、絞り(光を取り込む穴の大きさ)を表す数値です。数値が小さいほど穴が大きいという意味で、よりたくさんの光を取り込めるため、明るく撮影できます。またF値は、値が小さいとピンの合う範囲が狭くなり、よく見る背景がボケたソフトな写真になります。逆に値が大きいとピンの合う範囲が広がり、極端に言えば全部にピンが合うようなシャープな写真になります。
▲下の写真は、F値1.4と13を比較したものです。上記で説明した通り、F値が大きいほど暗い写真になるので、同じくらいの明るさの写真2枚ですが、下の方はシャッタースピードを遅くし、ISOを大きくしないといけません。
F値はレンズの性能に依存します。そして明るいレンズ(F値の解放値が小さいレンズ)は基本的に高価です。でも、後ろが奇麗にボケている写真って、それだけで「いいカンジの写真」っぽい(素人なんで)。自分の撮った写真がこんな簡単にいい感じの写真になるんであれば、撮影欲もかき立てられるし、明るいレンズを一本買うのもアリだと思います。僕がまさにそうでした。ただし、後から後からレンズが欲しくなるので要注意。
動きの多いものを撮りたいのか静物なのか。そこは暗い場所なのか明るい場所なのか。周りをボケさせて被写体を強調したいのか風景のように全体をおさめたいのか。つまり、目的や周りの環境に合わせて、この3つの数値を調整して写真を撮るということ。これが撮影のイロハのイなのです(たぶん!)。
他にも、コントラストやらホワイトバランスやらシャープネスやら、調整する場所はなんかいろいろあるんですが、全部いっぺんに詰め込むと結局ウワァァァァァァァァァ!ってなってギブアップしちゃうんで(僕は)、まずこの3つを頭に入れておけば良いと思います!!!
それに、これらを放っておいて良い理由がもう一つ。
R A W フ ァ イ ル 現 像 が マ ジ で す げ ぇ 。
要は「Photoshopの各種画像補正系のもっと精度のいいやつ」と思っていいと思います(僕はそう思ってます)。これがほんと便利で便利で。ホワイトバランスもコントラストもなんでも後からいじり放題だし。邪道だ!とか言われそうですが、知るか!!!だってすっげー便利なんだもん!! です。
出来る事が多すぎてここでは説明しきれませんが、photoshopをいじれる、またはいじったことある人なら直感的に全部できると思います。
というわけで、今回は「今の僕」が話せる写真の話でした。
確かに一眼デジカメは、重いし大きいし高価です。レンズも含めれば結構な額になってしまう。それも僕がなかなか手を出せなかった理由でもあるのですが、使い始めてみて、なんてすばらしいんだ!と日々感動しています。
恵まれた事に、僕の周りにはずっと昔から写真を趣味、仕事にしている人がたくさんいます。その人たちに色々教わりながら腕を磨いていって、また技術と知識が向上した時に『趣味レベルで「良い感じの写真」を撮りたい#2』をお送りできたらと思います。
ちなみに撮った写真は、まだ少ないですがtumblrに溜めています。「え、この程度の知識でこのくらい撮れるのか」と思ってもらえれば嬉しいですし、「ぷーーーこんなんで何語ってんのコイツ(笑)」と酒の肴にしてもらってもそれはそれで。(kusu)
http://kusuphotograph.tumblr.com